16時を過ぎた浜名湖フォークジャンボリー会場は強い西陽までも
が出演者を明るく照らしグランドフィナーレに向かって最後の
盛り上がりとなっていきます。
「昨年は会場側にいました」という「KANAYAバンド」の6人が
登場します。
名前の通り茶処金谷(大井川の西岸)の2つのグループが合同で
HFJを目指したというKANAYAバンド、男性3人女性3人のコーラ
スグループです。
初めての大きなステージにまずは「紙風船」を「高くたかく」
打ち上げます。
昨年までの手拍子と拍手と歌が、今年はKANAYAバンドに贈られ
ます。
「赤い鳥」メドレーは「竹田の子守唄」に移り、「翼をください」
と続きます。
昨年始めて開催されたという「金谷フォークバンドらいぶ」で出
会った2つのグループが会場いっぱいの歌の仲間たちと声を合わせ
て歌うのです。
平均年齢56歳と紹介するみなさん、HFJには50~60代と同じ世代が
揃います。みな同じ歌を歌い、今も歌う青春を楽しむ仲間たちです。
KANAYAバンドは会場の仲間を歌に誘います。
会場にいた私たちが今年はステージに立つ勇気を持ったよと歌いま
す。同世代の仲間たちは会場からその勇気と歌のリーダーとなった
KANAYAバンドの勇気を祝福するのです。
そして「ひとりの手」がはじまります。
声を合わせて歌うこと、地域の仲間をつくり、また歌い出したKANA
YAバンドはHFJの仲間となり2日目28グループの歌い継ぎの仲間とな
ったのです。
「ひとりの手」はKANAYAバンドからのメッセージです。
「ひとりの手」は「なにかできる」きっかけとなります。
小さな手拍子が大きなおおきな手拍子となって会場に響きます。
手拍子をしながら、「きっときっとできる」と確信するのです。
HFJが求めた「歌の力」はKANAYAバンドが会場いっぱいの仲間たち
に伝えたのです。
※写真:望月・
和音カメラマン